マーケティングと脳科学から考察してみた「盛り上がっていないサッカーのワールドカップ」を楽しむ方法
日本時間のきょう深夜から、サッカーのワールドカップがはじまるようです。
「ようです」と、書いてはいますが、もちろん、開幕することなんて、ちゃんと知っています。
でもね、中学までサッカーに興じ、地元J3チームの立ち上げにも中心メンバーとして携わり、今だって、息子の練習相手及び送迎に翻弄されている身の自分にとっては、世間の(自分も含む)関心の低さに、「本当に今日から始まるの?」と思ってしまうんですよね。
マーケティングが失敗したから盛り上がらないの?
先日、こんな記事を見ました。
横浜DeNAベイスターズの前の社長さんが、「ワールドカップの1カ月前だというのに、なんとなく盛り上がっていない」と指摘していて、ビジネスサイドの観点でみた場合、「大会を盛り上げるための助走」すなわち、「雰囲気を盛り上げるためのマーケティングがもっと必要なのではないか」と論じています。
参照:VICTORY
マーケティングの成否とは違うと思うんですけど!?
本当にそうでしょうか?
確かに、スポーツマーケティングの考え方としては、ある意味で正論であり、間違いではないと思います。
でも、実際に、スポーツイベントの企画や運営、また、マーケターとして、ライターとして、うん十年たずさわってきた自分の肌感は、ちょっと違います。
だって、もう感動しちゃってるんだもん!!
自分も含め、どうして、関心が高まっていかないのかというと、サッカーのワールドカップだけでなく、オリンピックに対しても、すでに大きな感動や興奮を得てしまっていることで、「これまで以上の体験が得られない」ということを、なんとなく理解しているからだと思うんです。
「ドーハの悲劇」から「ジョホールバルの歓喜」、そして、日韓共催。さらに、言えば、戦前の予想を覆して決勝トーナメントに進出を果たした南アフリカ大会。それこそ、出来過ぎのストーリーにぐいぐいと引き込まれながら、コアなファンも、そうでないひとも、身を震わせるような悲嘆や感動、それを共有する喜びを得てしまっているんです。
例え、もう一回、同じ体験をしたとしても、あんなに感動はできないですよね。
やっぱり脳は最初の接触で最大の神経活動が起きる!?
脳科学者の茂木先生も言っています。
「脳は、基本的に、最初の接触で最大の神経活動が起こるように設計されています」
引用:脳科学者のひとりごと 時々書生 茂木健一郎オフィシャルブログ
くはっ!!
日本がベスト16以上に進まないと盛り上がらない!?
ということは、こと、サッカーのワールドカップに関して、自分及び日本国内が盛り上がるためには、「最初の接触」すなわち、2002年の日韓大会及び2010年の南アフリカ大会での決勝トーナメントに進出し、いずれも1回戦で敗退した「ベスト16」を超える成績もしくは、それを超えられるかもという期待が求められるということになります!?
うーん、12日のテストマッチで、日本はパラグアイに4-2で勝利しているものの、今回のワールドカップでは、現時点で、そんな期待なんて持てそうにありません。
「感動の泉」を自分で見つけなさい!!
でも、悲観してばかりいてもしょうがありません。
茂木先生いわく、
「最初の接触で最大の神経活動が起こる」ということは、「逆にいうと『感動の泉』を一つ見つけても、そこに留まるな、先に行け、と背中を押してくれているということ」
引用:脳科学者のひとりごと 時々書生 茂木健一郎オフィシャルブログ
なんだそうです!!
つまり、
「同じものでも、感動や興奮を『深める』はできるんだと思います。それは、結局、新しい発見をすることだから、それはやっぱり『初めての』ことなんだよね」
引用:脳科学者のひとりごと 時々書生 茂木健一郎オフィシャルブログ
と言うことらしいです。
言い換えてみれば、「同じ楽しみ方ではなく、違う楽しみ方を自ら講じてみなさい」ということだと思います。
「勝った」「負けた」以外の楽しみ方は?
だとすれば、今回のワールドカップについては、「勝った」「負けた」じゃなく、別の楽しみ方を模索するべきなんですね。
思い付くのは、「共感できる選手を応援する」なんてのがありますが、いまのスポーツメディアって「選手の人間性を垣間見ることができる」ような情報が少ないというか、埋もれていて、なかなか、そこまで、到達することができないんですよね。
よし、こうなったら、昨日、使い始めたばかりのツイッターで、日本代表の誰かをフォローしてみようか!
新しいツールを使ってみることも、「違う楽しみ方」のひとつと言えますよね。
そうしたら、これまでにない一緒に戦っている感じがして、脳が震えるかも??
追記
本日ブログを開設して、はじめての原稿でございました。
いいんだよね。
こんなんで??